恋は突然に

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珍しい事もあるもんだ。 例の彼女持ちの人気者が僕の英語の予習を見せろと言ってきた。 いやあ珍しい。 確かに英語だけはそれなりの成績取れるけど。 なんでもいつも見せてくれる友人が欠席だとか。 確かに少し静かだ。 「ねえいいじゃん見せてよ」 「ん、わかった」 「サンキュ」 ご存知ですか、実は二年連続同じクラスなのに話すのは初めてです。 「いやー何気に話すの初めてじゃね?」 いやここで写していくんかいっ。 いつものメンツのとこ帰らないのかよ。 「そうだね」 「だよな、なんで話さなかったんだろ笑」 住む世界が違うからではないでしょうか。 「さあ」 「いや、さあってwww」 知らねーよ。黙って写せよっ。 「ね、割と言わないけど結構怒ってない?」 はあそうですね。正解です。 ま、言わないけど。 「そんな事ないよ」 「ははっ☆嘘じゃんwww」 やばいめっちゃうざいわこいつ。 話さない方が良かったわ。 「………」 1人だとネガティブなんだけどな。 人といると大人しいけど内心ツッコミしてるキャラなんです。 地味に疲れます。はあ。 「じゃ、あざしたっ。めっちゃわかりやすいからまたよろしくなっ」 はあ? 「あ、うん」 すみません、逆らえないんです……。 あーもう。ナチュラルに落書き付きで返してきやがった。 猫がありがとうって。 確かに女子受け良さそうだわ。うん。 ……疲れたー。リア充めんどい。
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