浮き沈み

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結局、どうしても行きたくなくて、学校を休んだ。 初めて自分のワガママで学校を休んだ。 罪悪感が、すごい。 今頃学校では3限だなとか、そろそろ昼休みかなとか。 でも、休んだことに後悔はなかった。 行きたくない。 渋谷と、顔を合わせたくない。 明日は行く。 でも昨日の今日、は無理。 学費を出してくれてる親には悪いけど、今日は本当に無理だ。 鬱々とした感情をもやりもやり、燻らせる。 燻されて出来上がるのは何なのか。 いつの間にか泣きながら眠り。 いつの間にか目覚めて呆然とする。 今日は何もしない。 そう決めた。 だから、考えることだって。 なのにどうしてだろう。 気がつけば渋谷のことばかり。 考えてしまっていた。 好き、は簡単に色あせない。 感情は止まっても時は止まらない。 やはり何かしようと、ぼんやりと明日の英語の予習を始めた。 きっと今日やったであろうところも自習する。 そういえば、いまだに予習を写しに渋谷が来ていたけれど、例の渋谷の友人はどうなったんだろうなと考える。 病気か何かなのかなと考えながらシャープペンシルを走らせる。 芯がぽきりと折れたところで遥か彼方の予習をやっていた手を止めた。 寝た。
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