第1章 一夜の相手は

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その分、テキストをただコピーしただけの記事も、あったりもする。 それを防ぐのが、今ネットである記事と同じ記事がないか、調べるソフトなのだ。 「後、日本語がおかしい人とか、文章的にも致命的な物は落としてちょうだい。」 「はい。分かりました。」 バイトで入ったばかりの相馬君に、そこまでさせるのは大変な事だと思うけれど、これも会社の為だ。仕方ない。 「分からない事があったら、直ぐに聞いてね。」 「はい。」 相馬君は、言われるがままに仕事を始めた。 私も自分の仕事を、いつも通りに始める。 「このライターさん、特に問題ないので、通していいですか?」 「ええ、いいわよ。」 園子も、彼に一存しているのが分かる。 私達は、いいパートナーを得たみたいだった。
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