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彼女が家を出て行った後、私は茫然としているだけだった。
夫は、彼女側に立っていて、子供を作るというのも、彼女との生活の為に言った事。
別れよう。
別れて、一旦一人になりたい。
「ただいま。」
そんな声が聞こえて、ふらりと玄関に行った。
「お帰りなさい。」
「どうした?そんな暗い顔。」
私はわざと、大きなため息をついた。
「おいおい、帰ってきたそうそう、ため息かよ。」
夫は、仕事で疲れているだろう。
ただ私だって、今日の事で疲れているのだ。
「要ちゃん、話があるからこっちへ来て。」
「おう。」
夫は、上着を脱ぐとそのままリビングに来た。
「それで、話って?」
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