第1章 一夜の相手は

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数日経って、園子は突然飲み会をしようと言ってきた。 「相馬君の歓迎会、やってないしね。」 歓迎会と聞くと、心ウキウキするのは、私だけだろうか。 「場所は、近くの居酒屋にしよう。」 園子もノリノリ。相馬君も照れているけれど、嬉し顔だ。 「いつにする?相馬君。」 「今日でもいいですよ。」 「よし!今日にしよう。」 急に決まった歓迎会。 「もちろん、くららも大丈夫よね。」 「うん。」 私の夫は、そういう事に厳しくない。 飲み会も行っておいでと、理解のある人だった。 案の定、今日急に入った飲み会も、歓迎会なら行っておいでと、優しい言葉をかけてくれた。 「楽しみね。」 「はい。」 園子の言葉に、素直に嬉しそうな顔をする相馬君を見ていると、こっちまで嬉しくなる。
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