第7章 やり直そう

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その瞬間、私は目が覚めた。 「それが……くららさんと……」 園子に日奈人君と飲みに行ったなんて、聞かれたくない。 私は日奈人君のスマホを取り上げると、電話を切った。 「私が説明するから。」 そう言って、タクシーの運転手さんに、自分の家の場所を教えた。 走りだしたタクシーの中は、シーンと静まり返っている。 およそこの前まで、熱く抱き合っていた二人だとは、思えない。 「ねえ、日奈人君……」 先に口を開いたのは、私だった。 「どうして、最近冷たくなったの?」 「冷たくなんて、していないよ。」 「ウソ。Lineの返事も来ないし。園子になにか言われたの?」 「言われてないし。それに仕事中だし。」
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