第1章 一夜の相手は

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そこに3人も入るとなると、結構な人口密度だ。 「デスクはどうしますか?募集しておいて、席がないのって辛いですよ。」 「ああ、そうか。」 そう言うところ、また未確認発車だ。 「ほら、またレンタル会社に頼んでよ。」 「分かりました。」 レンタル会社と言うのは、事務関係のデスクや椅子、棚等を長期に亘って貸してくれる会社だ。 一気に買うよりも、ずっとリーズナブルだ。 「いい子がくればいいわね。」 それは私も、同じ意見だ。 「大学生だって。ちょっと、期待しちゃう!」 園子のそのお気楽な性格は、どうなのかと思ってしまう、今日この頃。 そして、バイト募集の電話が鳴ったのは、3日後の事だった。
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