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「相馬日奈人です。22歳、文学部通っています。」
「あら。」
園子が目を付けていた、文学部の子が面接に来た。
「いいわね。どうしてこの仕事を?」
「自分も卒業したら、WEBサイトを立ち上げたいんです。それの予行練習になると思いました。」
「まあ。じゃあ、無事卒業したら、ウチでそのまま働く事もできるのね。」
「はあ……」
園子、話が飛び過ぎている。
いくらこの会社が気に入ったからって、就職するのは別な事なのに。
いつも園子の対応には、ヒヤヒヤさせられている。
まあ、それが園子のいいところなんだけど。
「気に入ったわ。相馬君、この会社で働いてちょうだい。」
「ありがとうございます。」
頭を下げる相馬君に、冷静さを感じるのは、どうしてなんだろう。
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