親愛なる硝子細工たちへ

1/6
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
彼女たちは、透き通る硝子細工。 手を伸ばしてもすり抜けてしまいそうな。 たとえ触れても、壊してしまいそうな。 光を反す微笑み。聖歌のような声。 憧れより遠く、偶像より儚げな。 白川美砂(しらかわみさ)黒崎梢(くろさきこずえ)は、まさに硝子細工。 だからこそ、擦り合わせた時の音は、意外にも鈍く、不快に響くだろう。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!