第1章 NO.1ヒストリー

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第1章 NO.1ヒストリー

雲  風邪が吹き 雲は流れ  雲の動きが 人の想像力をかき立てる  自由で 自由でなく  気ままで 気ままでなく・・・・・。 世の常とは、どうしてこうも人を苦しめるのか・・・・・。 妬み、嫉み、嫉妬・・・・それに伴う嘘、悪評、陰口、いじめ。  大人といわれる者達のあやふやな態度に、子供といわれる者達は、翻弄され、悩み苦しむことも多々ある・・・・・ある者は、大人社会 いや 子供社会というものからドロップ・アウトしていく。  上泉 武もそんなアウト・サイダーである。 生まれのカルマと言おうか、因果応報 輪廻転生が、まかり通るこの世界では、一つ一つの事柄を成し遂げなければ、本質的な意味での死(精神世界へのとうた。安息な世界)というものは訪れないのだろう・・・・・。  階段を一歩一歩上らずエレベーターに乗っかることは簡単ではなく、時には、そんな上等な事もできるのだろうが?、自分はできなく、他人にはできている用に見え、ひがみ嫉妬し苦しむみ 自分も楽をしたいと思う・・・・・。 そのような事がもしできたとしても結局は、ひずみが生まれるのだろう…。  上泉武の生をうけたのは、この世界を作りしめた "存在" が、与えたチャンスなのだろうか・・・・・。  上泉武は、時より夢にうなされる事がある。この日もそうであった。  夢にうなされる時の登場人物は、決まっており、夢以外での記憶の一片にも無い者達である・・・・・。 夢の中で武は、幼く、寂しく、切なく、つらかった。  三人のシルエット。後ろ姿しか見えないダーティー・ブロンドの髪をラフなリーゼントにしている体格のいい男、左目にアイパッチをしている左腕が無い男、後ろ姿の金髪の少女・・・・・。  暗く薄もやのかかる小高い丘で三人を見てもなんの感情もわくはずは無かった?・・・・・知らない者達だからだ?。  武は三人にむかって叫んだ「どおして僕を一人にするの?、どうして一緒に居られないの?、みんなの所に帰りたいんだ・・・・・どうして・・・・・。」寂しく、切なく、つらかった、しかし涙は出ない、自分自身に迎陰が有るかのように・・・・・。  後ろ姿の男の声らしきものが、上泉 武の頭の中でかすかにした。「お前はどおしてが多すぎる」と、あたかも後ろ姿の男の口癖かのように・・・・・。  どこからともなく武を呼び叫ぶ声がいくえにも重なり響き場面が変わった。 空は白い雲と、黒い雲に、おおわれ真ん中で別れていた その別れ目に光る球体が見えた…太陽や月では無い…何かのエネルギーのような… その球体の中央に人のシルエットらしきものが2つ…次第に球体の光が増し空の雲は雷だらけになって行った 極限まで光った球体は弾けた… 空は雲一つ無い静音で満ち星が輝いていた 地上は、殺伐とした空気がさまよっていた。小高い丘の中腹には、立派な木が、緑の葉をまとい立っていた。根本に仰向けに倒れている男が居る…ダーティーブロンドの男だ! 一切動かない抜け殻のように見えた けして死体にはみえなかった…NO.1と呼ばれる者で有るらしい? 武の意識がとう退いていった。 いつもの同じ夢で有る 夢の中で夢を見ているような夢であった…
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