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私と雪希それから最後に美鐘さんの順でベランダに出ると、点心と蘭丸が、一瞬大きく目を見開くと、愛おしげに目を細めた。
美鐘さんは、点心と爛漫をみつけると足早に二人の元に向かうと、それぞれにおでこを合わせて目を細めた。
「美鐘」点心が擦寄る。
「美鐘」爛漫も満足そうにゆらゆらと尻尾を振った。
「点ちゃん、爛ちゃん、私、猫になったの? あなた達とお話出来るの?」
「そうだよ美鐘」
「僕らがその人たちにお願いしたんだ」
「さぁ、あなた達いつまでもここにいるつもり? せっかくの綺麗な夜よ。散歩にでもいきましょう」
雪希が先頭で、その後ろに点心と爛漫と美鐘さんの順で、最後に私は屋根の上の方を一瞥すると歩きだした。
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