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気を取り直し、勇真は胸を張って宣言した。
「あいつら5人は、異世界送りにしてやったから」
「異世界送り!?」
そう、と勇真は手をポケットに捻じ込んだ。
「実は俺、異世界から転生してきた魔法使い。まぁ、あっち側から見ると、ここの世界の方が異世界だけどな」
「う、嘘……」
でも、と幸は思った。
「異世界に転生となると、田畑くんたちはチートな勇者かなんかになるの?」
「何であんな奴らに、そんなご褒美付けてやる必要があるんだよ。そのまんま! モブ!」
特殊能力も持たずに、タラナン荒野に放り出してやった、と勇真は愉快そうに笑った。
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