幸福を呼ぶ不幸の手紙【差分】

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「過ぎたことは、もういいよ、か」  さすが俺が見込んだだけのことはある、と勇真は口の端を上げていた。 「澤くん、ありがとう」 「いや、何も」  そう、俺は何にもしちゃいない。  何かやったつもりじゃいたが、結果として八柳が一番しっかりしてた。  ブレない信念。  折れない精神。  今まで仕えたどんな勇者より、立派だった。  久々に、こいつに付いていきたい、と思える相手に出会えた。
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