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何だよ、それ。
そう言う勇真に、幸は一通の手紙を差し出した。
「これ、一週間前に僕の机に入ってたんだ」
「読んでもいいか?」
「いいよ」
淡いグリーンの封筒と便箋はお揃いで、品のいい雰囲気を醸している。
しかし、そこに書かれた文章は悪意に満ちていた。
『これは不幸の手紙です。これと同じ内容の手紙を一週間以内に、5人の人間に出さないと、あなたは不幸になります』
「八柳。お前、これ……」
「いいんだ。僕が不幸になれば、5人の人間が救われる」
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