幸福を呼ぶ不幸の手紙【差分】

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「でも、できない。僕は、そんな手紙書きたくない!」  強い口調の幸に、勇真は驚かされた。  ほわわ~ん、としてるように見えて、結構熱い男じゃん。 「じゃあ、いいさ。無理に書く必要はねえよ」 「うん」  そこで始業10分前のチャイムが鳴ったので、二人は音楽準備室から出た。 「澤くん、本当にありがとう」 「よせよ。俺は何にもやっちゃいねえ」  いや、やる。  やっちゃうつもりで、勇真は教室へ戻った。
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