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お父さんは勇太が泣くかも知れないと思ったが、勇太は寂しそうにサスケを手のひらに乗せる。
「お墓作ってあげなきゃね」
勇太がそう呟くものだから、朝ごはんより前にお父さんは勇太と一緒に庭の土を掘り、サスケをそっと埋めた。
「天国でも元気だといいね」
「うん」
お父さんの問いかけに小さく返事をした勇太だったが、それから何日もサスケのいないかごを見つめる日が続いた。
「寂しいかい?」
ついにお父さんがそう言ったが、勇太はふるふると首を振る。
「ううん。そんなことないよ」
お父さんには勇太が強がっていることが分かる。
「サスケにお手紙書いてみない?」
少しでも元気づけようとそんな提案をお父さんはした。
「僕、文字書けないもん」
「覚えよう!お父さんが教えるから」
「うん」
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