3話 寺の中 × 褒められる少女 × 活きモノを扱う調理師

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「ほい、これ。手伝ってくれた可愛い子ちゃんに御褒美!」 彼は帰り際に、キラキラと光るフルーツゼリーをプレゼントしてくれた。 葉羽は満面の笑みをみせ部屋に戻っていった。 厨房に戻った広呂は、先ほど味付けしてくれた小鉢を一口味見した。 「うめぇ――――!!!!あいつのほうが天才じゃねーか!!」  そして少女は広呂の厨房から戻りながら、指を折る。 「ふぅ、やっとこれで4人目・・・。 順調のような気がするけど、それはこの中で見つけられたからだものね。 外に出れば、何をヒントに動けばいいのかなぁ・・・。 それにしても、浄化っていろいろ得意分野が分かれてるのね。 もしかしてあの刻印と関係あるのかな。 龍、、、雫、、、風、、、鳥、、、炎、、、 うっ、、、やっぱりわかんない・・・」 葉羽は難しいことを考えるのは今度にしようと、いったん放り投げた・・・。 すると通り道で、太賀とすれ違う。 この人はなんとなく苦手だと、軽く会釈だけをし通り過ぎようとした。 「大輝は、、、元気でやっていますか?」 その言葉にハッとし、葉羽は振り返った。 「太賀さん、やはり大輝くんを御存知だったんですね!」 葉羽は自分の勘が間違ってなかったと、思わず表情が晴れる。 「はい、彼は私の弟です」 「え?弟? 大輝くんは、お姉さんがいるって前に話してくれましたが、お兄さんもいらしたのですか?」 「あいつは私のことを嫌ってますから、誰にも紹介したくなかったのでしょう・・・」 太賀は遠くを見つめ、寂しそうな顔をする。 「嫌い?」 「あぁ、昔、私があいつと彼女を引き裂いたからね・・・」 葉羽は他人の家族事情まで入り込んではいけないと一旦気持ちをしまいこんだが、やはり抑えられなかった・・・。
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