3話 寺の中 × 褒められる少女 × 活きモノを扱う調理師

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 そのころソレイユでは、訓練を終えた大輝と雷地が道場で大の字になって寝そべっていた・・・。 「へーヘーヘーックシュンっ!!!」 「何?大輝君、風邪?」 「うーん、わからん。 こんなときは葉羽の甘―いコーヒー飲みてぇなぁ・・・ あいつ、何してるかなぁ・・・」 「え?何それ?俺も飲みたい!!」 雷地がその話に食いつき、目をキラキラさせながら顔を覗き込む。 「ほんとは冷たいミルクがよかったんだけど、、、仕方なくね。 でも葉羽の愛情が入ってたから、めっちゃうまかった!!」 「わあぁぁ、いいなぁ。俺も葉羽との甘―い時間が欲しい・・・」 「え?何?葉羽の甘い菓子??あいつ、そんなの作れるの?」 「違うよ!んもう、大輝さんかなり鈍いっすね・・・」 「はぁ?俺とあいつの岩より堅い友情を馬鹿にすんな!!」 「ふん、たかが友情でしょ?」 2人はそれから、些細なことをきっかけに真剣勝負を始める。 それを河斐と山登が呆れながら見守った。 「はぁぁ、二人とも腕は最高なのに、頭はだいぶ馬鹿ですね・・・」 「何言ってるんだ!それを成長させるのがお目の役目だろ? 頼んだぞ!!山登。 俺では無理だ・・・」 河斐は肩を叩き、面倒なことはすべて山登に放り投げた・・・。
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