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Identity
なにをどうして 語りあっても
分かり合う。も 認め合う。も
難儀を極めては まぎれていただけ…
いとも 簡単に 人は言うよ
『受けた傷は
必ず優しさになるんだ』と
癒す時間 と 許す時間
その苦しみに似た刻のことは
まるで 無いかのように
『生まれる』ことも
『生き抜く』ことも
奇跡に近い 大きなことなのに
多くの人が 安易に多くを求める
諦めた あの頃
あそこから 見ていた景色を
『生き地獄』と呼び 叫んでも
ボクらの声は 届かなかっただろう
恵まれた あの頃
闇の中 歩けた心は
傷を負いながら 真理を見つめてた
ボクらは なにが 希望かを 探していた
何事もなく 笑いながら
当たり前を当たり前と生きる
そんな 人たちを眺めていたんだ…
いとも 簡単に 人は言うよ
『努力したら
したぶん 人に愛されるょ』と
遠き未来の いつになるか?
その時まで 持ちこたえると
まるで 疑わぬまま…
『生まれる』ことも
『生き抜く』ことも
奇跡に近い 大きなことなのに
1人なんかじゃ 到底できやしないのに
力なき あの頃
あそこから 見つめた光は
あまりにも 強く美しすぎたから
ボクらの 褪せぬ 夢は 在り続けてる
果てがない あの頃
闇の中 それでも生きると
響き続けてく 命 に気づいては
ボクらは 歯をくいしばり ここまできた
生きてみた 今なら
遠ざかる あの頃のすべて
心におさめて 光注ぐ世界で
ボクらが ここにいる事 許されたい
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