指先

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私の学校には、毎年『弁論大会』がある。まず各クラスで弁論大会を行い、そのなかから一人、学年での弁論大会の代表を選ぶ。そのあと学年の弁論大会で選ばれた人は、文化祭でステージ上にて、全校生徒に弁論を発表するのである。 私自身、言うてそこまで弁論に固執は無い。だが、国語の成績は良くありたかったし、弁論の成績は通知表の『書く力』に直結する。なので毎年弁論には力を入れていた。 クラスの弁論大会は、何回かの国語の授業に分けて行う。私は最後から十番目くらい、あまり話したことのない鈴宮君という人の後に読むことになった。
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