最悪の知らせ

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「慶太、博之、もう直ぐお前達の家が建つぞ!」  慶太と博之は茶碗と箸を持った儘、目をぱちくりさせて顔を見合わせる。  その須臾の間に慶太はまさかあんな豪邸じゃないだろうと思いながらも卓生君の家を思い浮かべ、「家って自分の家?」 「そうだとも、お前達の家だぞ。後一ヶ月位で其処に住めるんだ。嬉しいか!」  慶太は博之と一緒に、「嬉しい!」と喜ぶも矛盾を感じ変な気がする。が、好奇心旺盛な子供の事だから直ぐ興味津々になって、「どんな家!どんな家!」と進に迫る。 「鉄筋の白い家だぞ!」
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