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閑話休題。話はジジイ・フレンドの坂田さんに戻して……。
何事にも滅多に動じない祖母だと思っていたけれど。坂田さんが訪ねて来る日には、少しソワソワしている。
いざ、玄関に花束と野菜を抱えた坂田さんが現れると、いつもよりワントーン高い声色で私を呼びつけるのだ。
「灯里さん、コーヒーを入れてちょうだい。坂田さんにも、ブラックでね」
━━いつもは『自分のことは自分で』なんて言ってるくせに、給仕をさせるなんて……。
最初はブツブツ文句を言っていたのだけれど。お約束のコントのように毎週同じことを繰り返しているうちに、何だか楽しくなってきている自分がいた。
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