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「それでは、まず君の名前を教えてもらおうか、緒方くん」
自分が名乗っていないことに初めて気づいたのだろう。少女は真っ赤になった。
「ごめんなさい。私、緒方……緒方真澄っていいます」
彼女の名前を聞いた鷹也は感心した。名は体を表すという言葉どおりだ。彼女は真に澄みきっている。
「いい名前だ。もう少しすれば天沢真澄となるわけだ。だから、私を鷹也と呼ぶように」
その言葉に真澄はもっと赤くなって鷹也は笑った。
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