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雅庵「はぁ…また既読無視……」
これで何度目だろうと思ったのと同時に、どうして無視するのか、ひょっとしたら嫌われているんじゃないかそんな不安とも怒りとも呼べる感情が脳裏に焼き付き錯乱する。
その感情を抑える為に雅庵は台所へ向う。
何度も開けた場所、最初の内は震える手で握ったプラスチックの取っ手が今は何の気なしに開ける事が出来た。
雅庵「…」
雅庵「うざい」
形容し難い感情故か、たった3文字の稚拙な言葉しか出ず、自分に怒りを覚える。
雅庵「うざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざい」
何度刺した事だろう、刺す度に包丁が皮膚を貫く感覚が染み付く、そして語彙力のない自分に対する戒めだろうか、稚拙で陳腐な言葉を連呼する事しか雅庵には出来なかった。
雅庵「無視してんじゃねぇよ、何か言えよ、ゴミがっ!!アタシが会話の中心なんだよ」
雅庵「…違うな…私の文章がクソ寒いだけか…腹立つなぁ…死ねよアタシ…」
今の今までに吐き捨てた言葉の程度の低さに気付きふと我に帰るものの、自己嫌悪にかられ変わらず陳腐な言葉を吐く
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