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「四階も使うしかないだろ。今、清次郎先輩が部屋の用意頼みに行ってるよ」
「私達が帰ってきて止めなきゃ、まだ勧誘に行く気だったのよ。ランクも発表されてないのに八人もとっちゃって……どうする気なのか……」
亜実はため息をつくと、博と謙太に向かって言った。
「二人に頼みがあるの」
「何ですか?」
「新入生に寮の案内と説明をしてもらえないかしら? 昨年もしてくれたって聞いたから……。私達はその間に今後の事話し合うわ」
「わかりました」
「勿論いいですよ!」
二人は亜実の頼みに一も二もなく頷いて、談話室へと向かう。
「俺達は……どうする?」
「話し合いの前に夕食の発注もしなきゃ。少人数なら寮のメイドに頼めたけど、この人数じゃ材料も足りないわ」
「なら食堂だな」
咲希達は健司の一声で食堂に決まった。
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