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「ぁあぁっ…っあん」
廣瀬の長く武骨な指が、秋乃の熱い粘膜の中を縦横無尽に蠢いている。
感じてはいけないと思えば思うほど感度は高まり、秋乃の気持ちとは裏腹に後孔は男の指を味わいつくそうと収縮を繰り返していた。
「かわいい孔だ、きゅうきゅう締め付けてきて」
廣瀬はくつくつと笑うと、指の深度を更に深めてくる。
「ひぃっ……っ」
腹の中を掻き回される久しぶりの感覚に秋乃の肌は粟立ち、思考はとろとろに熔けていく。
やはり自分でするのとされるのとでは快感の強さが全然違うのだ。
廣瀬は秋乃の表情を伺いながら、的確にいい場所を探り当てるとそっと耳元で囁いてくる。
「可哀想に。今朝は旦那さんに最後までしてもらえなかったんですよね?今朝だけじゃない、最近ずっとご無沙汰だったんでしょう?」
「……っなんで……」
見透かしたような廣瀬の言葉にどうして…と秋乃は瞠目した。
しかしすぐに扉の隙間から一瞬見えた男の眼差しが、今目の前で秋乃を見ている廣瀬の眼差しと酷似している事に気付く。
あれはこの男だったのか。
廣瀬は蠱惑的な微笑を浮かべると、更に指を増やしてきた。
「んんっ…っ!」
圧迫感が増し、秋乃の顔が苦悶に歪む。
しかし、埋没された指の巧みな動きによってすぐにだらしのない表情に戻った。
熱く蕩けた粘膜は廣瀬の指に絡みつくように蠕動し、もっと奥に引き摺り込もうと貪欲に蠢く。
夢中になって快楽を追う秋乃を見つめながら、廣瀬はゆっくりと抜き挿しを開始した。
抜け落ちるギリギリまで指を引き抜いたかと思うと、一気に奥まで挿し込まれる。
「あ、あうっ、……っああっんんっ」
秋乃の後孔は中を掻き回されるたびにぬちゅぐちゅという淫らな音を立てて喜んだ。
気持ちいい、気持ちいい。
頭の中は快楽でいっぱいになり真っ白に染まっていく。
柔らかな粘膜を好き勝手に擦られ、時折前立腺を押し潰されて、秋乃はいつしかもっともっとと心の中で叫んでいた。
激しくなるピストンに下腹部が波打ち、震える屹立から露が迸る。
「ああんっ、…っ、だ…めっ、い…イくっイくぅっ……っ」
絶頂が近づき、秋乃は床に爪を立てると夢中になって腰を振った。
しかし、あと一歩で達するというところで唐突に指が引き抜かれてしまう。
「あああっ……な、なんで…」
秋乃は思わず縋るように廣瀬を見上げた。
男はにっこり笑うと厭わしい声で囁いてくる。
「奥さんだけ気持ちよくなるなんてズルいなぁと思いましてね。ところで、ここに同じようにパートナーに相手にされなくて困っている男がいるんですが…どうしましょうか」
廣瀬はそう言うと、鷹揚な手つきでベルトを寛げるとボクサーパンツのウエストからずるりと昂りを引きずり出した。
ぶるんと勢いよく飛び出した赤黒いそれは、まるで太い幹のようにそそり立ち、表面にはいくつもの筋が走っている。
亀頭は傘のように横に張り出し、先端から分泌された先走りでぬらぬらと光っていた。
凶器のような廣瀬の肉矛を目の前して秋乃はゴクリと唾を飲むと凝視した。
士郎のものより太くて長くてグロテスクだ。
あんなもので貫かれたら、きっともう笹塚秋乃に戻れなくなる。
「一言おねだりしてくれたら、奥さんのヒクヒクして泣いてるこのお尻にぶち込んで奥まで突いてあげられるんですが…」
さっきまで秋乃の意見など聞かずに好き勝手に弄っていたくせに、今度は秋乃の口からそれを申し出るように唆してくる、どこまで意地悪で卑怯な男なんだ。
しかし一方で、この男に何もかも委ねて欲望のまま流されてしまいたいという願望が秋乃の背中を強く押していた。
「ほらほら、どうします?早く言わなきゃずーっとこのままですよ?」
穿つものを待ち侘びてヒクヒクと痙攣する秋乃のアナルに男の凶器の先端がグリグリと押し付けられる。
先走りが滑りでくちゃくちゃと音を立てながら今にもホールの中へ吸い込まれそうになるのをすんでのところで止められ、秋乃はついに啜り泣きはじめた。
頭には士郎の優しい眼差しや仕草や声が浮かび上がってくるのに、この誘惑にどうしても抗えない。
廣瀬は自らの股間を擦り付けながら秋乃のシャツを捲りあげると、胸の上で主張している粒を指先で弾いてきた。
「っくぅ、あん…やだ…っあ、あ、っ」
新たに加わる刺激に秋乃の股間からひっきりなしに愛液が滴る。
「ほーら乳首弾かれるとあそこに響くでしょう?奥さんエッチですもんね?このパクパクしてる孔にもぶっといちんこぶち込まれて、アンアン泣きたくてたまらないんでしょう?」
ピンピンと乳首を弾かれて捏ね回されて、こらえきれない愉悦が下腹部に響く。
擦り付けらているアナルは充血しきった男の極太の肉棒を欲しがり、紅い肉襞を露出させてしきりに強請っている。
男は上体を屈めて秋乃の耳元に唇を寄せると、低い声で囁いてきた。
「……ほら、言えよ……あきの」
廣瀬のトドメのような一言に秋乃のなけなしの理性は一気に熔け崩れた。
「…ごめんなさい…っい、れてぇ……っ挿れて、ください…」
士郎への懺悔に泣きながらも恥知らずな自分の欲望を吐露する。
廣瀬は満足げに笑うと、秋乃の腰を抱え持ち上げた。
「いい子だ、あきの」
無防備になった秋乃の切れ込みに、男の凶器がずっぷりと突き刺さった。
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