女子更衣室に潜入

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女子更衣室に潜入

 「透明人間になれる薬を研究している」と言っていた化学教師が行方不明になった。  その男性化学教師・カガ先生は女子更衣室にいるに違いない。俺は女装して女子更衣室に潜入することに成功した。  まったく、透明人間になって女子更衣室に忍び込むなんて。あの野郎ヘンタイだな。  うちの高校を卒業した姉が言っていたが、何年か前に女子生徒をストーカーしたり、女子トイレに盗撮カメラを取り付ける方法を授業中に話して謹慎処分になったらしい。  そんなアブナイ奴、クビにすればいいのに。学校は自己保身ばっかりだな。絶対に俺が捕まえてやる。  どこにいる? ロッカーの中か? それともロッカーの上か? ガチャ  誰かが入ってきた。  だが、心配はいらない。俺の女装は完璧だ。メイクもしてきた。流行りの困り眉にしてきたぞ。俺はこんな媚びた眉は嫌いだがな。 「キャー!」   入ってきた女子生徒が叫んだ。 「ゴキブリがいるー!」  そう言って走り去った。   カサカサカサカサ  あっホントだ。ゴキブリがいる。  俺は別に虫は平気だ。  虫見てキャーとか言う女は絶対にブリッコだと思っていたが、消えた化学教師・カガ先生も虫を見てパニックを起こす人だった。  カガ先生はこの女子更衣室の中で息を殺して潜んでいるはず。ゴキブリを見て声をあげるだろうから退治しない。 ガチャ  また誰か入ってきた。 「……? ゴキブリなんていないじゃん。」  ハッ! 俺の憧れの西園寺シリカさんだ!  思わず俺は更衣室の中の掃除用具入れに隠れた。  まだしゃべったことがない憧れの人。  掃除用具入れの隙間から、シリカさんが更衣室の奥に入ってくるのが見える。  えっ、シリカさんのロッカー俺が入ってる掃除用具入れの向かい側じゃないか。 「フゥー、暑い暑い。」  小型扇風機を足元に置いて、シリカさんは着替えを始めた。俺におしりを向けている。 シリカさんはジャージのズボンを脱ぎだした。セク シーなピンクのレースのパンティを履いていた。桃の山のような見事なおしり。  ああ、桃が食べたくなってきた。帰りはスーパーに寄ろう。  どうしよう。シリカさんのおしりから目が話せない。のぞきなんてするつもりはなかったのに。 大きな桃みたいな尻だ。食べてしまいたい。かぶりつきたい。  ずっと見ている訳にはいかない。早く制服のスカートを履いてくれ。どうしてずっとパンティ姿なんだ。  床に置いた小型扇風機の風をおしりにあてているのか。そんなにおしりが暑いのか。  ハッ! そういえば、カガ先生もシリカさんのパンティ姿をこの更衣室のどこかで見ているはず。 ああ、阻止したかった。なんてことだ。 カサカサカサカサ 「あっ、ゴキブリ! そこにいたんだ! やっつけてやる!」  シリカさんはゴキブリは平気なようだ。 ガチャッ  掃除用具入れが開けられた。  シリカさんと目があった。 「えっ……! イヤーーー!」  シリカさんは悲鳴をあげた。 「シリカちゃん、どうしたの?」女子生徒が来た。 「どうした? 西園寺!」更衣室の外からカガ先生の声が聞こえる。えっ、更衣室の中じゃないの? 「掃除用具入れに、男が!」  シリカさん、何故俺の女装を見破った? 「ちょっとあんた出てきなさいよ!」女子生徒に腕をつかまれ、更衣室の外に出された。 「なんて格好してるんだ。」  カガ先生が透明じゃない。 「ヘンタイね。」  そんな……、俺の女装は完璧なハズ。 「なんで女子のスクール水着着てるのよ。胸まで入れて。」  似合うと思って通販で買ったんだ。胸の大きさは不自然にならないようにBカップにした。 「まったくもう。」 みんな俺の下腹部を見ている。  俺はしばらく停学処分になった。自宅謹慎だ。  カガ先生は透明人間になったわけではなく、病気で入院してたそうだ。ケータイが壊れて学校に連絡できなかったらしい。透明人間になれる薬はまだ開発中だそうだ。  大量に桃を取り寄せた。流水で桃のうぶ毛を指でこすり落とした。うぶ毛がとれてツルツルになった桃。シリカさんのおしりを思い出しながら皮ごとまるかじりした。 おしまい
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