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「にいに、お月さま、大きくて気持ち悪い。あんなに膨らむお月さまはお部屋に入らないから要らない」
「え~っ。一生懸命やったのに……」
美月に要らないと言われたのは初めてで、僕はちょっと不満気味。
でも、美月がママの真似をして、幸せタイムの終焉の言葉を告げたから逆らえない。
「遊んだものを元に戻しなさい」
僕は美月のおしゃまな言い方に噴き出しそうになりながら、みっともない穴ぼこだらけの姿になった大きな大きな月に向かって、再び思念を送ったのだった。
了
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