165人が本棚に入れています
本棚に追加
~・~・~・~
俺は今、花咲月家で有り難い居候生活を送らせてもらっている。
その有り難い居候生活も早いものでもう2カ月とちょっとを迎えた。
本当にそろそろ花咲月家を出て行かなければと思っている。
「・・・み」
本当に甘え過ぎた・・・。
本当ならもっと早くに出て行くはずだった。
なのに俺は・・・。
「春海? どうした? ボーッとして・・・」
そう呼び掛けられた俺はハッと目を覚ましたかのようにこちらの世界に意識を戻し、隣の席で運転をしてくれている花咲月 秋人くんに視線を向けた。
「・・・具合でも悪い?」
秋人くんにそう訊ねられた俺は『大丈夫』と答えて無理に笑んでいた。
「大丈夫! 悪くないよ。凄い元気!」
俺はそう言葉を付け加え、心の内では『少しだけ元気』と呟いていた。
最初のコメントを投稿しよう!