どっちがどっち?

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どっちがどっち?

ピッ・・・ピピピピピッ! いつものようにけたたましく鳴りだした電子音のアラーム・・・。 そのけたたましい電子音に叩き起こされた俺は布団の中でモゾモゾと身体を動かし、そのけたたましい電子音を止めるべく買い替えたばかりのスマホへと手を伸ばしていた。 「・・・もう・・・朝・・・」 そう何気なく呟いた俺の声は機嫌の悪い獣の呻き声のようだった。 そんなひどい声を漏らした俺だったけれど、なんとかその電子音の元を切り、再び布団の中に潜ってぎょっとしていた。 潜った布団の中に何かが居た・・・。 それは適度に柔らかく、温かくて微かに動いてもいた。 それはつまり生き物・・・。 布団や枕などの物ではない・・・。 俺はベッドの上にそろそろと身体を起こし、肺いっぱいに冬の朝の冷たい空気を吸い込んで不自然に膨らんでいる布団をそろりそろりと捲ってみた・・・。
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