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「春海、配達行くよ」
店の奥からそう花咲月くんに声を掛けられた俺は自分の仕事の手を止め『はい!』と返事を返してその声の聞こえてきた店の奥の方へと目を向けていた。
「あ、まだそれしてた?」
そう言って微笑んだ花咲月くん・・・秋人くんに俺は『ごめん』と謝ってしゅんとなっていた。
俺は仕事が早くない。
だから『まだ』と言われてしまう・・・。
「謝らなくていいよ。あとどのくらい?」
そう言って俺の手元を覗き込んできた秋人くんは俺があとどのくらい掛かるかを答えるよりも早くに『なるほどね』と言ってそれの終わる頃合いを見定めたらしく、その答えを答えれなかった俺はまたしゅんとなっていた。
「花殻摘み、一緒にやろう?」
秋人くんはそう言うと俺のしている仕事・・・ポット苗の花殻摘みをさっさとはじめてしまっていて俺はそれにまたまたしゅんとなっていた。
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