夢を食べる獏の話

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 あるところに、夢食いばくという獏が いました。  夢食いばくはなまえのとおり、夢を食べて くれる獏です。  ある日散歩をしていると、夢食いばくを 見つけた女の人が声をかけてきました。  「夢食いばくさん、お願いよ。子供が変な 夢を見るの。どうか食べてくださいな。」  「わかりました。」  夢食いばくはうなずいて、大きなお口で 夢をぱくん。  とってもすてきな味がしました。  「おいしかったよ、ごちそうさま。」  「ありがとう、夢食いばくさん。これで この子は変な夢を見なくてすむわ。」  お母さんはにっこり。夢食いばくも良い ことをしたと思い、にっこり笑いました。
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