夢を食べる獏の話

2/5
前へ
/5ページ
次へ
 またある日、近くを散歩をしていると、 男の人が夢食いばくを呼びました。  「うちの娘が妙な夢を見る。そのせいで 仕事がはかどりやしない。良かったら夢を 食べてやってくれないか。」  夢食いばくはうなずいて、大きなお口で ぱくん、ぱくん。  とってもすてきな味でした。  「おいしかったよ、ごちそうさま。」  「あぁありがとう。これでもう妙な夢を 見ることはないだろう。食べてくれて、 ありがとう。」  男の人はにっこり。夢食いばくもお腹が いっぱいになってにっこり笑いました。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加