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「言いがかりをつけるな」
頭にぐるぐると包帯を巻いたユキヤが眉間に皺を寄せてコウダイに駆け寄った。
「ルベーノだっけ?心配しなくてもラーズヒヤにはこの俺がいる」
片腕をコウダイの腰に伸ばすと胸元に抱き寄せ、柔らかな唇にチュッと触れるか触れないくらいの軽い口付けをした。
「ユ、ユキヤ‼」
突然の事に慌てふためくコウダイ。
耳まで真っ赤にし動揺する彼にはお構いなしで、もう片方の腕を背中に回すと強く抱き締め、サウルやルベーノを睨み付けた。
「初めからそう言ってくれればいいのに。ねぇサウル、コローロが呼んでるみたいだよ」
ルベーノも負けじとユキヤを睨み返すとふんっとそっぽを向き、サウルの腕に抱き付きぐいぐいと引っ張っていった。
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