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出会い
出会い
皇帝になったらなにか変わると思っていた。
しかし、なにも変わらない、何かを求めるようにてを伸ばす。
この国を攻めててにいれてから街は前より活気に満ちた。
しかし、皇帝の気持ちは晴れない。
ため息をついた瞬間誰かが扉から入ってきた。
「誰だ?」
訝しそうに聞けば
「ごめんなさい、あぁ、皇帝陛下のお部屋とはわからずその」
そう言えばリチャードは苦笑した。
「良い、お前、名はなんと言う?」
そう聞かれてアリシアは戸惑うえば
「先程聞こえていたのだから、しゃべれないわけではあるまい」
そう言いながらアリアに淡く微笑むと
「名乗ってみなさい、ここにこもるのは、許してやるから」
そう言われてアリシア・ベルリアンは
「リッ、リク・アウリアスと申します陛下」
やっと出た声にそのか細いような消えるような白い声に
「そうか、リクか」
と言うなりアリシアぺこりとお辞儀をすると
「陛下、もう少しでいいのです、追っ手を撒けるまでこちらにいても」
そう問えばリチャードは苦笑する。
「追っ手か、良いよ、何時までもいなさい」
そう言うと優しそうに微笑んだとたん扉が遠慮がちにノックされる。
その様子を見ていたアリシアが身を固くするとりチャードがアリシアの手を取ると無言で引き寄せた。
「えっ?」と短い声が聞こえたが、リチャードは匿うと言う名目とんでもない事をする。
そのままアリシアの唇に軽い口付けをした。
嫌がりアリシアが少し身をよじったが、お構いなしに続けているとそのまま兵士が扉を開き
「へ、陛下?」
そう呼ばれてアリシアを抱き上げたまま兵に訝しそうに声を上げた。
「見てわからないか?」
一際低い声に兵士もあわてて答える。
「しかし、その、ベルリアン王女が脱獄しまして、こちらに逃げ込んだと、お楽しみ中の所、申し訳ないです、見つけ次第、捕らえるので、お声をおかけください」
そう言われてリチャードは頷くと
「ああ、では、まだ、味わい足りぬ、出て行け」
そう言われて兵士は理不尽なっという顔をすると無言でリチャードが睨みつけた。
兵士が慌てて立ち去り扉が閉まる音がすればリチャードは笑みを浮かべ
「すまない、もう行ったぞ、でっ」
そう言ってから月明かりの下リチャードはまじまじとリクと名乗った女性を見つめると
「お前の事だろう? アリシア・ベルリアン王女様」
その言葉に彼女が嫌がり慌てて逃げ腰に成れば無理矢理そのまま押し倒しベッドのシーツに両手首を片手で縫い留めて固定すると
「おかしなことをするな、俺が大声を出せば、兵が来る」
そう言いながらアリシアを見つめ笑みを浮かべる。
「随分と、おいしそうだ、城の地下牢に居ては、何かと不便であろう? 俺に傅け、そうすれば、未来は立派な、この国の、皇帝婦人にしてやろう」
そう、制度が変わってしまい、今この国で女性が王妃と呼ばれることは無いのは、アリシアも兵の話で聞かされていた。
そして、自分たちの運命も、陛下が売れと言うまで地下牢で繋がれる存在だと散々、言葉で苛まれていたアリシアは俯くと
「陛下、愛して頂けるのです?」
そう問えばリチャードは目を細めると
「お前次第だな、約束はできない」
そう言われてアリシアは落ちる決心をする。
「皇帝陛下、貴方の物に成って差し上げます」
そう言えばリチャードはクスリと笑うと
「言い方が違うな、まずはそこからか、まぁ、そこはおいおいとして」
そう言いながら退くと
「脱げ、妃と言うんだっけ? お前の国の元々の言い方では?」
その問いかけにアリシアは首を振ると
「婚約者です、妃は婚姻した後ですよ」
そう言えばアリシアに微笑むと
「そうか、って、生意気だな」
そう言うとアリシアに意地悪く微笑み
「まだ自分の方が上だと、思って居るのだろう? ならば、その体に教えねばな、自分が、たて付いて居る相手が誰なのか?」
そう言われてアリシアは苦笑すると
「いってはなんだけど、私を汚すつもりならやめた方がいいわ」
リチャードは首を傾げ
「なぜ?」
と問いかければ
「お兄様に、虐められて、犯されたときに、失っているから」
小声でそう呟けば
「ほぅ、なるほど、こちらの王族も、ずいぶん色々あったんだな? まぁ、安心しろよ、俺はその男の様に、酷な事はしない」
そう言うと笑みを浮かべアリシアの頬をなでると
「俺の物に塗り替えてやる、お前の全てをこの、俺にくれるのだろう?」
と言われてアリシアは恥ずかしそうに
「はい」
っと言って涙を流されていた。
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