月光と雪うさぎ

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ここはとある日本のどこかの観光地の森。季節は冬で、雪の降る夜の日のことだった。 年末シーズンだということで、この観光地には観光客が多く(つど)っていた。 この森の中には少なくはあるが宿やホテルが建てられているため、ホテルや宿からの灯りもあり、夜の森の中だとはいえそこまで視界は暗すぎるわけではない。 本題に入るが、この観光地の森の奥深くには、大きくて綺麗な湖がある。その湖の綺麗さを保つため、遊泳禁止になっているぐらいである。 観光スポットはその湖で、そこには“雪の降る満月の夜に、雪うさぎは凍りついた湖に現れる。” という噂があった。 さらに、その雪うさぎを見つけたら雪うさぎを見つめながら願い事を心の中で唱えると願いが叶うというジンクスまである。 本日の気温はマイナス10度で雪も降っており、月も満月になると言われているので条件は揃っていた。 今夜、観光客たちはその雪うさぎを見るために宿やホテルなどでそれぞれ夕食を済ませた後、湖の方へと向かっていた。ホテルのスタッフの一部の者たちが彼ら(または彼女ら)を誘導している。
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