1477人が本棚に入れています
本棚に追加
.
「………
なぜクロさんが?」
「クロ宅急便が誕生日プレゼントを持ってきたぜ~!」
「………
そう言えば今日でした…」
「やっぱりか~」
学園の食堂。
いるはずのない人がいた。
なぜかサンタクロースコスチュームのクロだ。
今日はユウの誕生日。
そして今は朝食の時間だ。
テスト期間のため授業はないが勉強するひともいる。
「あ、クロさんだ~」
「ククル~
久し振りだな~」
「何でサンタクロース?」
「そりゃプレゼント運ぶならサンタクロースだろ~
ソリじゃなくて馬車で来たけどな~」
「………
恥ずかしいので普通の格好で来てくださいよ…」
食堂の視線を独り占めするクロに溜め息をつくユウ。
しかしわざわざ学園まで来てくれたのだ。
「持ってきたのは辺境伯とリリス達のプレゼントで後は春休みに渡すんだとさ~」
「ありがとうございます…」
「遠慮なく受け取れ~」
ドサリと置かれた白い袋。
中からは様々な大きさの箱や袋が出てくる。
そしていつの間にかクラスメイトだけではなくディアレスト達も回りに集まってきた。
.
最初のコメントを投稿しよう!