1477人が本棚に入れています
本棚に追加
.
「ディ、ディア様…」
「可愛いですね~」
放課後。
何故かドレスに着替えさせられたユウ。
リロードからのドレスはユウにピッタリだった。
「ではメイクもしましょうか~」
「クリスタ様…
準備が良すぎるんですが…」
「クリスタは可愛い女子を見かけるとメイクをしたがる…
気にしなくてもクリスタのメイク技術は凄い…」
「メリッサ様は止めてはくれないんですね?」
「言って止まるなら苦労はしない…」
「動かないで下さいね~」
キャリーバッグの様なメイクバッグから様々なメイク道具を出す。
その顔は怖いくらいの笑顔だった。
ユウは言われた通りの事をするだけで良かった。
まぶたを閉じたり唇を少し開けたり。
最後に髪のセットまでされる事になった。
ユウの自慢のストレートの長い髪にふんわりとウェーブがかけられ、プレゼントに貰ったイヤリングとチョーカーとブレスレットをつけた。
「えっと…
ナイフは…」
「今日はいりませんよ…」
「ないと落ち着かないんですよね~」
前が膝下、後ろがくるぶしギリギリの丈のドレスのため歩きやすいし走れる。
ブーツをはいて鏡の前に立つ。
そこには別人が立っていた。
「………
あの…」
「やっぱりユウさんは可愛いですね~」
「ディア嬢の目に狂いはなかったな…」
「だから可愛い子にメイクするのは止められないのですよ~」
ユウがマジマジと鏡を見ているとドアがノックされた。
「ディアレスト様…
準備が出来ましたが…」
「わかりました…」
ディアレストがユウの手を引きドアを開ける。
その後ろをクリスタとメリッサがついて歩く。
四人の美女が歩く姿は圧巻だった。
.
最初のコメントを投稿しよう!