優しい貴女のために

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. 「ディ、ディア様…」 「可愛いですね~」 放課後。 何故かドレスに着替えさせられたユウ。 リロードからのドレスはユウにピッタリだった。 「ではメイクもしましょうか~」 「クリスタ様… 準備が良すぎるんですが…」 「クリスタは可愛い女子を見かけるとメイクをしたがる… 気にしなくてもクリスタのメイク技術は凄い…」 「メリッサ様は止めてはくれないんですね?」 「言って止まるなら苦労はしない…」 「動かないで下さいね~」 キャリーバッグの様なメイクバッグから様々なメイク道具を出す。 その顔は怖いくらいの笑顔だった。 ユウは言われた通りの事をするだけで良かった。 まぶたを閉じたり唇を少し開けたり。 最後に髪のセットまでされる事になった。 ユウの自慢のストレートの長い髪にふんわりとウェーブがかけられ、プレゼントに貰ったイヤリングとチョーカーとブレスレットをつけた。 「えっと… ナイフは…」 「今日はいりませんよ…」 「ないと落ち着かないんですよね~」 前が膝下、後ろがくるぶしギリギリの丈のドレスのため歩きやすいし走れる。 ブーツをはいて鏡の前に立つ。 そこには別人が立っていた。 「……… あの…」 「やっぱりユウさんは可愛いですね~」 「ディア嬢の目に狂いはなかったな…」 「だから可愛い子にメイクするのは止められないのですよ~」 ユウがマジマジと鏡を見ているとドアがノックされた。 「ディアレスト様… 準備が出来ましたが…」 「わかりました…」 ディアレストがユウの手を引きドアを開ける。 その後ろをクリスタとメリッサがついて歩く。 四人の美女が歩く姿は圧巻だった。 .
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