優しい貴女のために

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. パーティー会場は薔薇園の前。 そこには多くの人がいた。 ユウを祝うために。 「人多すぎませんか?」 「ライラ嬢の一件でユウに感謝した令嬢も多くいたし、ユウの強さに惹かれた生徒もいる。 なぜか父さんも来ているんだ…」 「来ているのラクラスさんだけじゃないですよね…」 「ユウちゃ~ん! お誕生日おめでと~ これおじさんからプレゼント~」 「あ、ありがとうございます… ティータさん…」 ククルーの父親のティータが来ていた。 そしてプレゼントも貰った。 「流石にジュリアス様のお父様は来てなくて良かった…」 「いや… 使いの者が来ている…」 「……… 嬉しいんですが… 皆さんやりすぎでは?」 「それだけユウが慕われていると言うことだ…」 照れた顔で笑うユウ。 まだ名前も知らなかった人から言われるおめでとう。 嬉しかった。 立食パーティーで美味しい料理。 『うんま~い!』 クロとユウの声がハモる。 周りから笑いがうまれる。 いくつか質問もされたし答えられる範囲で答えユウも質問する。 ディアレストやクラスメイトとしかほぼ会話していなかったユウにとっては新鮮だ。 「ユウさんはとてもお強いですわね~」 「まだまだですよ~ 大切なものを守るためにもっと強くなるんです!」 「素敵な誓いですわ~」 決闘を決意した日からこんな日が来るなんて思っていなかった。 とても楽しく幸せな時間。 ユウは笑顔で過ごしていた。 .
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