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「ユウ…
何を拾ってきているんだ…」
「保護したんですよ~」
ユウの首もとに器用に乗っているドラゴンを見てリロードはため息をついた。
何か拾ってくるとは思っていたがドラゴンとは思っていなかった。
「ご両親?に連絡取りたいのですがわからなくて…
リロード兄様知りませんか?」
「………
昔の知人に聞いてみる…」
「ありがとうございます!」
ユウが頭を下げるとドラゴンも真似をして頭を下げる。
狂暴と噂のドラゴンにも懐かれるとはリロードも思わなかった。
ため息をつくリロード。
「連絡が来たら教えてもらえますか?
それまで街で遊んできます!」
「わかった…」
「行くよドラゴンくん!
………
ちゃんですかね?」
「それはわからない…」
「取り敢えず行ってきます!」
翼を広げるドラゴンと共にユウは部屋を出ていった。
入れ違いにライトが入ってくる。
「リロード様お疲れ様です…」
「ユウには本当に驚かされる…」
「無自覚なのでしょうが…
ある意味才能ですね?」
「あぁ…」
リロードは机の中から小さな箱を出した。
その箱を開け中から透明なガラスの様な物を取り出す。
「それは?」
「昔に初めてこの地に来たときに貰ったものだ…
これを使う日が来るとはな…」
リロードは机の上にガラスの様な物を置きそれに手をかざす。
そして何を言っているかわからない呪文を唱える。
するとガラスの様な物は光だす。
「エルダードラゴンに繋いでくれ…
リロードと言えばわかる…」
そしてリロードはため息をついた。
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