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ユウとドラゴンは注目の的だった。
「ユウちゃん…
それって…」
「ドラゴンですよ~
残念ながら性別わからないですが…」
『そんな問題じゃない!!』
騎士団の練習場に来たユウは肩に乗っているドラゴンを紹介した。
小さくはあるがドラゴンと聞くだけで後退りする騎士団メンバーたち。
「鍛練を始めるぞ………
ユウはそのままするつもりか?」
「えっと…
離れてくれないんです…」
ドラゴンに離れて貰うようにお願いするがしがみついて離れず、ユウの頭に兜の様にしっかり掴まっている。
「取り敢えず…
ユウは見学していろ…
怪我をさせるわけにはいかないだろう…」
「は~い!」
ユウは近くにあるベンチに座り鍛練を眺める。
するとドラゴンが膝の上におりてきた。
ニッコリ微笑みながらドラゴンを撫でるユウ。
((か、可愛い!!))
騎士団のメンバーの心が一つになった。
「重役出勤クロ様登場!!
おっ!
そいつがリリスの言ってたドラゴンか?」
クロが遠慮なくドラゴンに触ろうとすると手を尻尾で弾かれた。
そしてドラゴンは少し浮き上がるとクロに向かって炎をはいた。
「ぎぃやぁ~!?」
「クロさん…
絶対前世で動物いじめたでしょ?」
「してねぇ~よ~!」
逃げていくクロ。
ドラゴンはユウの膝の上に戻ると丸くなる。
ユウは微笑みながらドラゴンを撫でた。
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