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「デュフフ~
それがドラゴンですかぁ~」
「か、カーラさんでもこの子は渡しませんからね…」
「わかってるわよ~
何かしたらリリスに怒られちゃうもの~」
怪しい目でドラゴンを見ていたカーラから逃げるユウ。
ドラゴンの鱗には不思議な力があるらしく希少価値があるらしい。
昔はドラゴンハンターなる人たちもいたらしい。
「ドラゴンくんに何かしたら…
吹き飛ばしますからね?」
一応牽制し頼まれたポーションを作る。
ドラゴンはその様子を不思議そうに見ている。
普通のポーションを鍋三つ作って今日は終わり。
「にしても…
ユウちゃんがドラゴン連れてても違和感ない…」
「なぜか懐いてくれたようで…
ロロさんも触るだけなら大丈夫だと思いますよ?
ちなみにクロさんは火をふかれてました…」
「あの人は動物全てに嫌われているよ…
ちなみに馬にも乗れないから魔法で飛んで移動する…
ギリギリ馬車には乗れるから不便はないみたい…」
「絶対前世で何かしてますよね…」
「うん…」
ドラゴンがユウの前からロロの前に移動する。
そして片手を差し出す。
「これって…」
「たぶん触っても良いってことですよ?」
ロロは恐る恐る手に触れる。
以外に柔らかく、しかしゴツゴツした皮膚。
「あ、ありがとうございます…」
一応お礼を言うロロの手に少しだけ頭を擦り付けユウの前に戻った。
「見た目ゴツいけど良い子ですね~」
「うん…
ぷにぷにしてた…」
ユウとロロはお互い目が合うとクスリと笑う。
そんな時クロがやってきた。
ドラゴンと目が合うと後ずさるが一瞬で距離を詰められ噛みつかれそうになる。
「嫌~!!!」
「あ、あれは遊んでますね?」
「わかるの?」
「何となくですが…」
「早く止めろ~!!
いただかれる~!!」
逃げ回るクロと追いかけるドラゴンを少しの間眺めていたユウとロロだった。
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