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グルスの背中に乗りユウたちは空を飛んでいた。
ユウは目をキラキラさせていた。
『ユウ…だったか?
そんなに楽しいか?』
「はい!
ドラゴンと空を飛ぶのが夢でしたから!」
『こんなことが夢か?』
「魔法も使わないで速く空が飛べるなんて凄いです!」
オレも飛べると言わんばかりに翼を広げるリムが可愛い。
落ちないようにリムを抱き締めるユウとそのユウを抱き締めるリロード。
「そう言えば…
辺境伯はドラゴンと知り合いだったのですか?」
「知り合いではあるが会ったのは一度だけだ…」
「そうなんですか?」
『辺境伯とやらはあの土地に初めて来た人間…
エルダードラゴンはその時に会ったと言っていたが…』
「その通りだ…」
リロードが王に辺境の地を納めるように言われ、数名の騎士たちと始めてきた時に会ったのだ。
リロードは気に入られたようでドラゴンと連絡が取れるように秘宝と呼ばれるドラゴンズティアを貰った。
今回連絡が取れたのはそのおかげだ。
「ドラゴンの王様ですよね…
グルスさんの様に大きいんでしょうか?」
『最初の姿は本来の姿でもあるが威嚇用のもの…
普段は身体を小さくしている…』
「大きかったら家作るの大変そうですよね~」
『そうだな…
空の上にあるからそんなに大きいものが作れない…』
「空の上!?
落ちたら大変じゃないですか!?」
『………
我らは翼があるからな…』
「………
そうでした…」
恥ずかしそうに俯くユウ。
そんな会話をしながら空を飛ぶ。
まだ目的の場所は見えてこない。
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