ドラゴンと共に

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. 街を出てどれくらい時間がたっただろうか。 目の前に真っ白な大きな雲が見えてきた。 グルスは迷うことなく雲に突入する。 しかしすぐに雲から抜けた。 「雲の上に…街?」 真っ白な雲の上。 リロードがいる街より少し小さいくらいの街がそこにあった。 外からは真っ白な雲だったが中からは外が見えている。 「す、凄い…」 「ここにくるのは初めてだが… 凄いな…」 『人の客人は数百年は来ていない… 久々の客人だ…』 グルスはそのまま街の上を通り広場の真ん中に降り立つ。 当然だが回りは全てドラゴン。 大きさも見た目もバラバラだ。 ユウはリムを抱えたままグルスの上から降りる。 リロードもそれに続く。 すると人であるユウたちが珍しいのかわらわらと集まってくる。 『あら~? 人間ちゃん?』 『ちっちゃいわね~』 『どうやってきたんだ?』 色々聞かれるが戸惑いと沢山のドラゴンに会えて嬉しく上手く説明出来ない。 するとリロードがユウを抱き寄せ、その二人をグルスが翼でおおう。 『彼らはエルダードラゴンの客人だ… あまり失礼な態度を取るな…』 『『エルダードラゴンの客人!?』』 さらに注目が集まってしまう。 ユウはグルスの翼から少しだけ顔を出す。 「えっと… ユウです… よろしくお願いします…」 ペコリと頭を下げるユウ。 『可愛い~!!』 ドラゴンたちからは黄色い声援が飛び交う。 そんなときエルダードラゴンの使いと言うドラゴンが来た。 「ユウ… 行くぞ…」 『申し訳ありません… まずは辺境伯殿だけと…』 「……… どう言うことだ… 見知らぬ場所でユウを一人には出来ない…」 『リロードとやら… 心配するな… 我とリムが責任を持って護衛しよう…』 「ユウ… 一人で大丈夫か?」 「グルスさんがいれば言葉もわかりますし… 大丈夫です!」 ユウの目は冒険に行くときのようにキラキラしていた。 リロードはため息をつく。 「気をつけるように…」 「はい!」 リロードを見送りユウ、リム、グルスの三人はドラゴンの街を散策することになった。 .
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