ドラゴンと共に

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. 「………… 読めません…」 『流石に我らの書物は読めないか…』 ユウはグルスに図書館のような場所に連れてきて貰った。 しかし背表紙から読めず、中も何一つ読めない。 「見た目的に古代ルディアル語に近いと思ったのですが… 古代言語専攻の人なら読めるかもです… 私には無理でしたね…」 『残念だ…』 「言語選択は二年から出来たような… まだまだ勉強しないとダメですね~」 本をパタリと閉じると元の位置になおす。 リムに翼で頭をペチペチと叩かれる。 慰められているようだ。 「ありがとうございます… 選択言語は古代にしますね?」 さらに頭を撫でられる。 「何となくわかりますが… やはり言葉がわからないのは不便ですね…」 『大丈夫だ… リムもあと数年すれば我々と同じように意志疎通が出来るようになる…』 「そうなんですね~ リム君は人で言えば何歳なのですか? 六歳くらいでしょうか?」 『ドラゴンでは九十八歳… 人ならは二十歳に近いか…』 「……… 私より歳上ですか!?」 『ドラゴンは百歳を迎えると急成長があり大人の仲間入りになる… 百歳未満は子どもと変わらん…』 「そうなんですか?」 リムを両手で持ち上げる。 小さなドラゴンの彼がユウより歳上。 「ドラゴンさんは不思議がいっぱいですね~」 『我々にしてみれば人の方が不思議だ…』 「じゃあお互い様ですね?」 クスクスと笑うユウたちは図書館のような場所を出た。 .
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