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『お待たせしました…
エルダードラゴンがお呼びです…
来ていただけますか?』
「わかりました。」
迎えに来たドラゴンと行こうとするとリムがユウの頭にしがみつく。
離れるように言うが離れない。
「えっと…」
『リムはお前を一人で行かせたくないらしい…
連れて行ってくれないか?』
「心配してくれてるんですね…
ありがとうございます…
えっと…
一緒でも大丈夫でしょうか?」
『ドラゴンなら構わないでしょう…
こちらへお願いします…』
「わかりました…
リムくんよろしくね?」
任せろと言わんばかりに翼を広げるリム。
ユウは迎えに来たドラゴンの後ろをついて歩く。
向かうのは街から見えていた神殿のような建物。
入り口にはドラゴンの銅像が並び入るのに緊張する。
大理石の様な石の長い廊下を靴音が響く。
多くの扉の前を通り到着したのは今まで見た扉の中でも一番大きな扉の前。
『エルダードラゴン…
お連れしました…』
『入って貰いなさい…』
『中へお入りください…』
ゆっくりと扉が開けられユウとリムが中に入る。
そこは真っ白な部屋だった。
床も壁も天井も全てが真っ白。
リロードもいたがそのさらに奥。
巨大なドラゴンが横たわっていた。
『ユウと言ったか…
もう少し近くに来てはくれないか?』
「は、はい…」
ユウは駆け足でドラゴンに近付く。
背中に乗せて貰った時のグルスより大きい。
リロードの横に並ぶように立つユウ。
『話を聞かせてくれるかな?
優しい少女よ…』
ドラゴンはゆっくりと顔をこちらに向けた。
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