時期を間違えられた聖女様

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. 部屋も白かったがドラゴンも白かった。 ユウは頭を下げる。 「は、初めまして! ユウです!」 『ユウか… リシュエリガルムを保護してくれ感謝する…』 「いえ… 偶然で…」 『やはり聖女は色々なモノを引き寄せる…』 「ではやはりユウは…」 『間違いない… 聖女だ…』 「えっと… 私が?」 聖女と言う言葉は何度か聞いたことがあった。 虹色のポーションを作った時ロロに言われた事もあった。 “世界の危機に現れる存在” しかし今は世界の危機とは言えない。 場所によってはモンスターに襲われている事もあるだろうが世界全体を見ればまだ平和。 リロードも同じ意見だ。 「しかし世界は危機に瀕しているとは言い難い… なのにユウが召還されるなんて…」 『約三年前… 心当たりはあるか?』 「……… ユウと会ったのはそれくらいですが…」 『王都にて特殊な魔力を感じた… まだ未発達な…神子の魔力…』 「ルクス王子か…」 「えっと… 第三王子のルクス様ですか?」 「あぁ… ルクス王子は神子として加護を受けている… 王室占星術師が示した日に儀式を行い聖女を召還するんだ…」 頭を抱えるリロード。 「ではルクス様にお礼を言わないとダメですね?」 「ユウ?」 「だってルクス様が私を呼んでくれたおかげでリロード様や皆さんに会えたんですよ?」 『ユウ… もう少し近付いて貰えるか?』 「はい…」 ユウはエルダードラゴンに近付く。 エルダードラゴンは大きな手をユウに伸ばし身体に触れる。 .
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