時期を間違えられた聖女様

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. 『すまなかったな…』 「別に気にしてませんよ?」 いつもの笑顔のユウ。 寄り添うように横にいるリロード。 『リシュエリガルムも助けて貰った… その礼も言わせてくれ…』 「いえいえ… 私もドラゴンの国に連れてきていただいてありがとうございます!」 『エルダードラゴン… お持ちしました…』 『彼女に渡して貰えるか?』 『わかりました…』 現れた黒いドラゴンがユウの首にペンダントをかける。 先には透明なガラスの様な涙型の様なものがついている。 「あ、ありがとうございます…」 そして袋も渡される。 中はペンダントトップに良く似た薄い鱗の様なものがぎっしり入っていた。 「これってもしかして…」 『ドラゴンの鱗と呼ばれているものだ…』 「そ、そんな貴重なものこんなにいただけませんよ!?」 『大丈夫だ… 大人になれば十年に一度脱皮するからな… その時に大量に取れる…』 「ドラゴンさん脱皮式!?」 『昔のハンターたちはドラゴンを倒して手に入れたようだが… そんなことをしなくても手に入る…』 「そうだったんですね… じゃあ貰って大丈夫ですか?」 『かまわない…』 「ありがとうございます!」 頭を下げるユウ。 なぜか黒いドラゴンに頭を撫でられる。 「えっと… もしかしてリムくんのお母さん?」 『良くわかりましたね?』 「目と翼が似てると思ったので…」 「ユウには違いがわかるのか?」 「はい! ちなみにリムくんとグルスさんは体の色と口元が同じですよ?」 『やはり普通の人とは違う…』 黒いドラゴンに再度頭を撫でられたユウだった。 .
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