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ユウがドラゴンに初めてあってから三年が過ぎた。
去年の春にユウは学園を無事に卒業し今はリロード管轄の騎士団に所属している。
幼さが残る女の子であったユウも美しい女性へと成長していた。
「では騎士団の鍛練に行ってきますね?」
微笑み振り向く彼女の背中にバスターソードがなければ普通の女性と同じ。
今は騎士団の上の制服にスカート、ロングブーツと言う姿だ。
「そう言えば…」
思い出したように振り向くユウ。
「何かあったか?」
「フォルトさんが何かの式典が終わればこちらに来ると言っていましたよ?」
「あぁ…
ガード隊長の次男だな…
ガード隊長からもよろしくとあった。」
「一緒に任務が出来るのは嬉しいですね~
中々会えませんでしたし…」
「皆色々な進路を辿ったようだ…」
「そうですね~」
王室付の魔法使いや騎士団の隊員、卒業と同時に他国に嫁いだ人もいた。
本当に色々な進路があった。
しかしユウはぶれること無くリロード管轄の騎士団の隊員になった。
前まで許可されてなかった任務にも同行できるようになり、たまに魔法薬師協会にも呼ばれる。
街を歩けば声をかけられ笑顔で答えるユウ。
この街では有名人となっている。
「今日も一日怪我をしないように注意するように…」
「はい!
リロード兄様!」
行ってきますと言うとユウは執務室を出て行った。
入れ違いにライトが入ってくる。
「ユウさんは変わりませんね?」
「あぁ…
中身は昔のユウのまま…」
「美しく成長されましたが…」
「今日もバスターソードを持って出掛けた…」
「変わりませんね?」
心配するリロードと優しく見守るライト。
リロードは溜め息をつくと仕事に戻った。
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