エピローグは次へのオープニング

5/6
前へ
/219ページ
次へ
. 「ユウちゃん鍛練頑張ってる?」 「あっ! リリスさんお帰りなさい!」 「今戻ったが… ユウは今日も元気だな?」 「アレルさんは怪我とかありませんか?」 「ユウは優しい…」 「ジョナサンさん! 昨日ガーナさんとお子さんに会いましたよ?」 休憩中依頼帰りのアレルたちに声をかけられる。 ちなみにクロは一目散に逃げ出した。 「最近は大人しい良い子だから何もしてないわよ?」 怖いくらいの笑顔が素敵だ。 「ユウは大丈夫か? 冒険者で騎士団で魔法薬師協会にも顔だしてるだろう?」 「あら? そうなの?」 「やり過ぎるとリロード様とカーラさんに怒られるので大丈夫ですよ?」 「それは大丈夫じゃない…」 「ユウちゃん集中すると回りが見えないから…」 「そうだったな…」 もうすぐ休憩が終わりのため立ち上がるユウ。 「今から実践練習なんですよね~」 「じゃあ見学させてもらおう…」 「私はクロちゃんを殺ろうかしら?」 「可哀想なので手加減してあげてくださいよ?」 「止めはしないのか…」 ユウはバスターソードを担ぎ歩く。 微笑ましく見るアレルや騎士団のメンバーたち。 彼らの前でユウは忽然と消えた。 最初何が起きたかわからず呆然とユウのいた場所を見る。 「ユウちゃん!?」 リリアリスが中に入りユウの居た場所まで走る。 アレルたちも我に返りリリアリスに続く。 「微かに魔力の痕跡… でもユウちゃんの魔力じゃない…」 「リリス! ユウは!?」 「わからない… 辺境伯に報告しないと!」 「俺らは街の周りを見てくる…」 リリアリスは辺境伯のところに走り、アレルやクロたちは街の外に向かった。 .
/219ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1478人が本棚に入れています
本棚に追加