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「ユウちゃん鍛練頑張ってる?」
「あっ!
リリスさんお帰りなさい!」
「今戻ったが…
ユウは今日も元気だな?」
「アレルさんは怪我とかありませんか?」
「ユウは優しい…」
「ジョナサンさん!
昨日ガーナさんとお子さんに会いましたよ?」
休憩中依頼帰りのアレルたちに声をかけられる。
ちなみにクロは一目散に逃げ出した。
「最近は大人しい良い子だから何もしてないわよ?」
怖いくらいの笑顔が素敵だ。
「ユウは大丈夫か?
冒険者で騎士団で魔法薬師協会にも顔だしてるだろう?」
「あら?
そうなの?」
「やり過ぎるとリロード様とカーラさんに怒られるので大丈夫ですよ?」
「それは大丈夫じゃない…」
「ユウちゃん集中すると回りが見えないから…」
「そうだったな…」
もうすぐ休憩が終わりのため立ち上がるユウ。
「今から実践練習なんですよね~」
「じゃあ見学させてもらおう…」
「私はクロちゃんを殺ろうかしら?」
「可哀想なので手加減してあげてくださいよ?」
「止めはしないのか…」
ユウはバスターソードを担ぎ歩く。
微笑ましく見るアレルや騎士団のメンバーたち。
彼らの前でユウは忽然と消えた。
最初何が起きたかわからず呆然とユウのいた場所を見る。
「ユウちゃん!?」
リリアリスが中に入りユウの居た場所まで走る。
アレルたちも我に返りリリアリスに続く。
「微かに魔力の痕跡…
でもユウちゃんの魔力じゃない…」
「リリス!
ユウは!?」
「わからない…
辺境伯に報告しないと!」
「俺らは街の周りを見てくる…」
リリアリスは辺境伯のところに走り、アレルやクロたちは街の外に向かった。
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